さっちゃんの勝手に書かせてちょーだいっ


その2 (20/05/02)

祭祀舞とコーラス (19/05/01)

熊本の「食」について (15/12/06)

その1 (13/02/28)


その2 (20/05/02)

昨日はご連絡をありがとうございました。おかげさまで、巣ごもり生活を続けつつも元気に過ごしています。

仙台は桜の季節が終わり、まさにこれから若葉の美しい季節となります。名所に行けないのは残念ですが、近所の散歩や窓から見える景色で、季節の移り変わりを楽しむつもりです。

ZOOMへのお誘いもありがとうございます。エンメの皆さまに宜しくお伝えください。一日も早くこの事態が収束を迎えて、皆さまが心置きなく、今までのように声を合わせられる日が来るといいですね。

そして、くれぐれもお身体を大切になさってください。この事態を乗り切って、また元気にお会いできますように!


祭祀舞とコーラス (19/05/01)

昨年の6月から、私は「祭祀舞」のお稽古を始めました。

「祭祀舞」とは神楽のひとつであり、神道の神事において神様に奉納するために舞う楽曲・及び舞踏のことを指します(Wikipedia「神楽」の項目より)

既に舞台を踏んでおり、昨年の7月と今年の2月の2回、お稽古に通っている海老名市の「有鹿(あるか)神社」にて舞を奉納いたしました。

なお、ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、有鹿神社は女性の神職さんがパンダの被り物で参拝客を迎える「パンダ宮司」で一躍有名になった神社です。

…と、まだ冒頭ですが「いきなり感」が強いですね。

そもそも何故、長崎はエンメを休んでいる間にそんな路線に走ってしまったのか?と思われる方もいらっしゃるかもしれないので、少し背景を説明します。

実は、そもそも私はパンダ宮司の「中の人」、つまり有鹿神社の女性神職さんのファンでした。

彼女についてのいくつかの記事を読んで、自分も周りをも楽しくさせようと情熱を傾け、アイディアを練っては奮闘する姿に心打たれてしまったのです。

いつしか「一度でいいからお話がしてみたいな」と思うに至り、月1回開催されている彼女主催のイベントを狙って神社に会いに行きました。

それが一昨年の暮れのこと。ご縁があったのか、それから今まで日々お世話になっています。

月1回のイベントでは、メインテーマは毎回違うものの、彼女は集まった人々に対して祭祀舞を披露する時間を必ず設けています。もちろん被り物有りで。

はじめは「すごいなあ、あの重たい被り物をつけてここまで舞えるなんて!」とただただ感心しつつ観ているだけでしたが、ある時「この舞は体幹を鍛えるのにとても有効なのでは?」と思ったのです。

そしてイベントとは別に、彼女が主宰している祭祀舞のお稽古に参加するようになった、というのがそもそもの始まりでした。

さて、ようやくですが本題に入りたいと思います。

祭祀舞はいわゆる「雅楽」にのって、時に力強く、時に優美に舞います。ひとつひとつの動作に神様への感謝や、悪しきものを祓う思いが込められていて、お稽古をしているだけでも身が引き締まります。

しかし、一連の流れを身体で表現することは、思ったよりもずっと難しいことでした。まず姿勢を

よくしないと厳かに見えませんし、ただ動作を覚えればいいというものでもなく、ひとつひとつの動作を美しく繋げていかなくてはなりません。

そして複数の人数で舞うことが多いため、周りと呼吸を合わせることも大切です。

はじめはともかく雅楽の歌詞やリズムが全く把握できず、タイミングをどこに合わせてよいかわからずに、オロオロするばかりでした。

その上、ゆったりした動きに衰えきった身体がついていけずに、二の腕や腿が2日遅れの激しい筋肉痛に見舞われる始末。情けないですね。

しかし、なんとかお稽古を重ねていき、今年に入ってからようやく舞うことが楽しいと思えるようになりました。

そして、私はあることに気づきます。

「歌っていないと声がどんどん衰える」という恐怖があったために、エンメを休んでいる間もボイトレに通ったり、自主的に声出しを行ったりということをしていたのですが、いつの間にか以前よりもずっと発声しやすくなっていたのです。

元々たいしたことがないため、あくまでも「当社比」というのが残念ではありますが、おそらく発声に必要な体幹や筋力が、舞のお稽古によっていつの間にか鍛えられてきたのだと思います。

結果的にそのことが、エンメに戻る決心をさせてくれました。

このように、祭祀舞がコーラスによい影響を与えてくれたのですから、きっとコーラスも祭祀舞によい影響を与えてくれるはずだと信じるようになりました。もっとも、「周りと呼吸を合わせる」ことに関しては既に役に立ってくれていますが。

もともと興味のあること以外は徹底的にズボラな私だけれど、こんな風に楽しみつつ精進していけば、体力も維持できるし、どちらの表現の幅も広がるかもしれない。

そんな相乗効果を期待しつつ、できる限りこれからも二足のわらじを履いていくつもりです。


熊本の「食」について (15/12/06)

昨年の暮れに熊本に転居し、早1年が経とうとしています。
九州の文化は東日本の慣れ親しんだものとは少し違い、はじめはびっくりすることも良くありましたが、最近はようやく安心して生活できるようになってきた感があります。

そのような中で、何のお話をしようか考えましたが、やはり「食」かなと!熊本に来る前にも名物を周りの方にいろいろ教えて頂きましたが、こちらで見つけたものも含め、まとめてご紹介したいと思います。

【お食事編】

・馬刺し→いきなり「ガクッ」と来るかもしれませんが、実はまだ食べていないんです〜!今の合唱団のメンバーから、お寿司屋さん(回転しないお店)に「馬刺しの握り」が置いてあると聞いてから、俄然興味があるのですが…。
ちなみにスーパーにも馬刺しや馬肉がありますが、食べ方が良く分からず二の足を踏んでおります。

・あか牛→熊本の伝統和牛「あか牛」。ステーキ丼、ハンバーグ…柔らかくて味が濃くて、美味です。もともと阿蘇や球磨地方で飼われていた和牛に、シンメンタール種というスイス産の牛を交配させたものだそうです。

・辛子れんこん→先日ようやく口にする機会がありました。れんこんの穴全部に辛子がギッシリ詰まっているなんて、罰ゲームものだわ!と恐る恐る食べたら意外と辛くありませんでした。詰まっているのは「辛子味噌」だったんですね
…って、知らなかったのは私だけかも。

・だご汁→「だご」は熊本弁で「団子」のことですが、要は「すいとん汁」です。
その土地で採れた野菜がたくさん入っていて、素朴で美味しい郷土料理です。

これからの季節はますます美味しいかもしれません!

・高菜めし→刻んだ高菜の油炒め+炒り卵+ごまの混ぜご飯で、高菜チャーハンよりもあっさりしています。こちらは阿蘇地方の郷土料理だそうです。
スーパーにも「高菜の油炒め」のパックが売っているので、家で作るのも簡単です。

・太平燕(たいぴーえん)→春雨スープの上に五目炒めと揚げ卵が載った「ご当地グルメ」です。熊本の中華料理店ならどこにでもありますよ!と言いたいところでしたが、ウィキペディアによると熊本県中部にしか基本的に置いていないそうで、思ったよりも地域限定のお食事かも…。
ちなみに「お湯を注いで一分」のインスタント太平燕は夜食にピッタリです。

・熊本ラーメン→豚骨ベースのマイルドな感じのスープに、上に煮たキクラゲや煮卵、刻みネギなどが載ります。博多ラーメンとどのあたりが違うのかと思ったら、紅ショウガが載っていないことと「替え玉システム」がないことでした!
確かに…。

【お菓子編】

・いきなり団子→サツマイモと小豆の餡をお餅で包んで蒸したお菓子で、見た目はだんごというより饅頭に近いと思います。私は熊本空港からの飛行機に搭乗する前に、アツアツのいきなり団子(ひとつ110)を買って食べるのを何よりの楽しみにしています。

・誉の陣太鼓→求肥の入ったあっさり味の羊羹のような、上品なお菓子。お茶菓子にぴったりです。

・黒糖ドーナツ棒→軽くて後を引く、大好きなお菓子です。でも使っている黒糖は沖縄産だとか。

【その他】

・熊本、と言いますか九州のお醤油は甘いです。納豆のたれまで甘いです!スーパーの醤油売り場はこれでもかと言うほどたくさんの種類のお醤油が並んでいます。

・インスタント麺の売り場も巨大です。関東の麺から関西の麺、地元の太平麺までここに来れば日本中のインスタント麺が揃うのでは?と思うほどです。中でも「うまかっちゃん」は定番です!

・くまモンパッケージの食品がたくさんあります。

・「晩白柚(ばんぺいゆ)」という巨大な柑橘類がシーズンになると果物売り場に並びます。たまにこれを庭で育てているお住まいがありますが、道路にはみ出ている実の下を通るのが恐ろしいです。

ひとまずこのあたりで。
実は今年の9月、夫にまた中国・広州に戻れと内示が出ていたのですが、結局中止となりました。1年経たずに引っ越しか…と残念に思っていたので、正直に言って私にとっては喜ばしいことでした。

とは言え、またすぐどこかに動かなくてはならなくなるかもしれませんので、熊本での日々を大切に、楽しく過ごしていきたいと思っています。美味しいものもまだまだ、みつけますよ!


その1 (13/02/28)

昨年12月末まで暮らしていた、中国・広州での暮らしのあれこれを書こうと思ったものの、ものすごーく長くなってしまい、特別号を設けていただかないと大変なことになるため()切り口を変えまして「中国のコーラス事情と私の密かな野望」について書こうと思います。

私は広州に住み始めて半年ほど経ったころ、知人から偶然「市内にママさんコーラスが存在する」という情報を貰い、合唱を続けたい一心で半ば無理矢理入団させてもらいました。子どもがなく、しかも自分から押しかけてきたメンバーなど前代未聞だったらしく、皆さんには相当肝の据わった人間に見られたようです。

そして昨年の4月に事務局スタッフとなり、運営に関わってきました。まだ広州に残っていたとしたら、来月早々の「春のミニコンサート」の準備に追われていたかもしれません。

メンバーは日本人中心でしたが(もともと日本人学校の生徒さんのママさんで結成されたため)、中国の方も3人ほどいらっしゃいました。昨年の春にはモンゴルの方も入団されましたので、実は多国籍軍だったのです!

私は入団した当初から、中国の有名な合唱曲、或いはステキな合唱曲があれば歌ってみたいなと、密かな野望を抱いておりました。そして選曲に関わるようになってから、自分の興味のためだけに職権を乱用し、かつメンバーを巻き込もうと企み、中国人メンバーズに「中国の有名な合唱曲には、どういうのがあるのかな?」とウキウキ聞いてみたのです。

答えは「そんなものはないよ!」
「…え?」
「例えば学校の行事の出し物として、たまに先生方が合唱をすることはあるけれど、その程度だね」「じゃあ、生徒さんがみんなで歌うこともないの?」
「ないな」
「じゃあ、私たちみたいに、一般の人が集まって歌うこともないの?」
「うん、そういう習慣はない」

…でももしかしたら、CD売り場に行けば何かあるかもしれない!と思い、大きなCDショップに足を運んでみました。

よくよく見ると、北京の合唱団のクラシック系アルバムがありました。でも私が探しているのは中国独自の曲を演奏しているものなので、ちょっと趣旨が違います。

そしてまだまだ探すこと数分。
ついに私は「中国独自の合唱曲」を見つけたのです!

しかしそれはおどろおどろしい(そしてレトロ)な軍隊のイラストのジャケットで、その背後にはおなじみの赤い旗が翻っています。
正体は「中国共産党を讃える歌」でした。
姉妹品として「人民解放軍を讃える歌」らしきCDも絶賛発売中でした。
…私は何も買うことなく、すごすごと家路に着いたのであります。

そしてそれから半年以上が経ち、ぶらぶらと友人と大きな公園を散歩していると「愛唱広場」なる一角があり、実に100人以上のジモティシニア軍団が、ひとつの曲をみんなで歌っていました。

「おお〜!」と思いながら近くに寄ってみると、掲示板に歌詞が書かれた模造紙が貼ってあり、ひとりの指導者らしきおじさんが、歌に沿って歌詞を指差しています。

なになに…鉄?槍?そして大サビはこの歌詞でした!
「ま〜お〜じゅう〜〜しぃ〜〜〜♪(毛主席=毛沢東のこと)」

…やはり…この路線なのねぇ…。

もっともっと言葉がわかれば、突っ込んだ探索もできたのですが、とりあえずの追求はここで終わってしまいました。

尖閣諸島の問題、最近では大気汚染の問題など、中国に悪い印象をお持ちの方も多いと思われますが、私にとっては現地の人々の親切に何度も感動したこともあり、常に関心の尽きない国です。

いつか政府や軍に影響されていない、彼ら独自のハーモニーを見つけられますように!

まだまだ野望は続くのだ!